ある愛のうた。8






武蔵森サッカー部寮食堂では各自による調味料、付け合せ、嗜好品などの持込が許可されています。
管理は各自責任を持って保管しましょう。




「ンンー‥‥ッ!!」
「どうした、笠井?」
「‥‥ッはぁ、あ、おはようございます辰巳先輩、三上先輩。それが‥‥。」
「なんだ‥‥?鰯の佃煮?‥‥ああ、フタが開かないのか。」
「鰯に佃煮なんかあんのかよ‥‥。ちょっと食わせろ。」
「それはいいですけど、開かないんです。ったく、昨日誠二が落としたから、フタが歪んだのかな‥‥。ク‥‥ッ!」
「笠井、貸せ。オイ辰巳、開けろ。」
「‥‥って、俺か。」
「当たり前だ。とっとと開けて俺様に食わせろ。」
「‥‥‥‥。」
「あ、三上先輩の其れなんですか?」
「ん?『鯛とシラスの山葵仕立て』。食うか?」
「いただきますー。‥‥あ、結構美味しい。」
「‥‥‥‥‥‥ッッ、」
「だろ?塩分を控えて山葵が効くようにしてあるんだ、ちょっとアシがつきやすいけどな。」
「保存添加物とか無しなんですね。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ッッッ!」
「別にこだわるつもりじゃねぇけど、どうも駄目なんだよな味が変わるっていうか。」
「ああ、ふりかけとかってそういう味、結構出ますよね。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ッハァッ!ハァッハァ‥‥。」
「お、開いたか辰巳〜。」
「‥‥す、まん、開かな、かった‥‥。」
「役に立たねェな。」
「‥‥。(何なんだろうこのわけの解らない敗北感‥‥!)」
「三上先輩、いいですよ、俺。」
「違う。俺が食いたい。っつか開かないとなるとますます食いたくなるじゃねぇか。‥‥しゃーねェな。貸せ。ッンー‥‥ッ」
「う〜ん、温めてみるとかどうですかね。」
「‥‥ック、ッくそ、マジ硬ェ‥‥ッ!ンッン〜‥‥ッ!」
「‥‥フタが本格的に歪んだのかな‥‥。ったくバカ誠二‥‥。」
「え〜?呼んだ?竹巳。」
「あ、誠二。ったくお前のせいで」
「ゥンッ!!‥‥ッァハァハァ‥‥。あー‥‥痛‥‥。」
「三上センパイvvオハヨウございますー。‥‥?どしたんスか?」
「‥‥ックゥ‥‥!ァッ!」
「フタが開かないんだよ、お前が落としたからだよ‥‥ったく。先輩、大丈夫ですか?顔赤いですよ、代わりましょうか?」
「ン‥‥ッいや、も、うちょい‥‥で‥‥ッ!ッン、」
「う〜ん‥‥なんか開けるいい方法、そうだ軽く叩いて‥‥あ?どうしたんだよ誠二座り込んで。」
「‥‥‥‥ああ、いや三上センパイがなんかねぇ。」
「ウ‥‥ッん‥‥!」
「なんか?」
俺とヤッてる時みたいな可愛い声出してるからたまんなくなりました。


ゴガァッ!!!


「あ。先輩、開いた開いた。」
「‥‥ッハァッ、ハァッ、‥‥あー‥‥疲れた。」
「なかなか開かないフタを開けるときって、フタを軽く叩いたら良いっていいますけど、思いっきり殴りつけても大丈夫なんですね。」
「藤代の軽い頭だから衝撃も少なかったんだろ。‥‥さてと食うかー。」
「俺ご飯おかわりしてきます。あ、辰巳先輩もよかったら食べてくださいね。」
「ああ‥‥。その、藤代は‥‥。」
「ほっとけ。」
「たまんなくなくなったら起きますよ大丈夫大丈夫。」
「そうか‥‥‥‥。」




武蔵森サッカー部寮堂では各自による調味料、付け合せ、嗜好品などの持込が許可されています。
管理は各自責任を持って保管しましょう。危険ですから。



臨終。(え?)






■アトガキ。(01.01/2002)

今回はキャプはお休みです。(言うことはそれだけか。)
っていうか微妙に下品なこのシリーズ。
いろいろゴメンナサイ。うふ。

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