ある愛のうた。9
「渋沢センパイ辰巳センパイ竹巳あけましておめでとーございます今年もどうぞヨロシクお願いしますけどくれぐれもオ・レ・の!三上センパイには手ェ出さないでくださいね特に茶パツと猫目の奴!で突然ですが新春早々っつか新春だからこそ訊きたいことがあるんスけどいいっスか?」
「‥‥、藤代、息継ぎしながら喋れ、聞いてるほうが苦しい。」
「はは、藤代は肺も鍛えてるんだな、何事も鍛錬だぞ。」
「声量は肺活量と密接に関係しますもんねー。先輩お茶どうぞ。」
「すまんな笠井。」
「‥‥。(もう何処をどう何を言っていいのか‥‥。)」
「で、訊きたいことってなんだ?藤代。」
「正しい日本語についてなんですが。」
「うん?なんだ、冬休みの宿題かなにかか?」
「違いますけど、まぁ冬の間、っていうか今訊いておきたいんです。もう気になってたまんなくて。気になることは早く解決しろって前渋沢センパイ言いましたよね。」
「言ったな。‥‥で?何だ?」
「『ひめはじめ』って『姫はじめ』と『秘めはじめ』どっちが正しいんですか?」
ブハァッ!!
「うわッ、大丈夫ですか辰巳先輩?タオルタオル、」
「‥‥ェッホ、ゲホッ、」
「お茶はゆっくり飲めよ、辰巳。」
「‥‥ケホッ(違う‥‥ッ!)」
「センパイセンパイ、どっちなんですか?気になって夜も眠れないッス。」
「う〜ん‥‥?俺は『秘めはじめ』だと思っていたが。笠井はどうだ?」
「え?『姫はじめ』じゃないんですか?俺ずっとそう思ってたんですけど。」
「新年明けて初めての秘め事、という意味じゃないのか?」
「俺は新年明けて大人になった何も知らないお姫さまに、イロイロと教え込むから姫始めだと思ってたんですけど。ほら、昔って誕生日じゃなくて年が変わったら、の数え歳じゃないですか。」
「そう聞くとなんだか笠井の言っていることの方が正しい気がするな。古くからある行事だしな。」
「48手とか教え込むんですよねー。」
「昔の人は研究熱心だなぁ。」
「う〜ん、じゃぁ『姫はじめ』なんスかね?」
「っていうかさ、どっちでもいいじゃんか藤代の場合。」
「あ、中西センパイ。」
「明けましておめでとうございます、先輩。」
「おめでとう。」
「‥‥‥‥‥‥。」
「ハイ皆さんおめでとー。‥‥で、藤代。」
「はい?なんスか?」
「アキのロストバージンもお前だしーイロイロ調教したのもお前だしー、新年一発目もお前だろ?んじゃ『姫はじめ』でも『秘めはじめ』でも関係ないっしょ。」
「‥‥ああ、そういやそうッスね!中西センパイ頭イイ!」
「というか何で中西は三上の初めてが藤代だと知ってるんだ?」
「幼馴染みだから。(笑顔)」
「奥が深いですね、幼馴染みって。」
「えーっとぉ、じゃぁ『秘めはじめ』も『姫はじめ』も両方正しいってことッスか?」
「その曖昧さがまた日本語の特徴であり美しさなんだろうな。‥‥あれ、そういえば中西、その幼馴染みは?一緒に来たんじゃないのか?」
「‥‥あ?何してんだよお前ら、集まって。」
「「「あ、姫。」」」
「は?」
「三上センパーイッ!明けましておめでとうございますーッ!!」
「判ったから抱きつくなっ!!」
「渋沢センパイ中西センパイ竹巳に辰巳センパイ‥‥はあんまり役に立ってないですけどまぁそれはともかく皆さんとっても参考になりましたこれでこころおきなく眠る事が出来ます!って今日は寝るつもりなんかサラッサラないですけどね☆あはは!じゃッ!!」
「ぅわッ?!ちょ、藤代引っ張るな‥‥ッ!」
「やっぱり年中行事はこなさないとな。」
「しかし誠二、良い肺活量してますよねぇ。あ、中西先輩もお茶いかがですか?」
「アキも恋人に安上がりな(笑)誕生日プレゼント渡せていいよねぇ。あ、ありがと笠井ー。」
「‥‥‥‥‥‥。(もうイヤだ‥‥。)」
お正月明け、帰寮直後の平和な一コマ。
一件落着。(ええ?)
■アトガキ。(01.01/2002)
‥‥年明け最初の更新がこれってどうですか?(笑顔)
本当はもっとアレでしたが、ちょっと軌道修正。
中西の喋りは語尾伸ばしで。
因みに私は姫はじめだと思ってますが、どうですか?(訊くな)
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