「藤代、エイプリルフールだ。」
「そだね。」
「なので、これから嘘をつこうと思う。」
「うん。」
「ところで藤代、お前に出したそのジュースの中には先日大陸が作った新薬(当然未認可)を入れたぞ。」
「ええぇあ?!‥‥って、またまたー不破ってば!嘘なんだろーそれが!騙されないって!!」
「いかにも、嘘だ。」
「ほらねーっ。ひっかからないもんねー!」
「‥‥‥‥というのが、嘘だ。」
「ほらねー‥‥って、え、あ、‥‥あ?!ふふふふふ不破ァっ?!」



+++++++++++++++++



「All Fool's Day、万愚節、‥‥日本では一般的に、エイプリルフール、だな。」
「直訳すれば『四月馬鹿』『四月の愚か者』だね。」
「渋沢は何か嘘をつくか?」
「うん?あー‥‥何かって言われてもなぁ。嘘ついたら、不破くん泣くだろうし?‥‥なーんて」
「そうだな、泣くな。」
「冗談だ‥‥って、え。」
「嘘をつかれたショックで泣いてしまうかもな。‥‥よし、その際にはせっかくなので松葉寮の門前で泣きながらお前についての恨みつらみをない事ない事(100%無しか/笑)ぶちまけるとしよう。」
「え、待って待ってそれ困る、駄目。」
「‥‥。嘘に決まってるだろう、本気になって慌てるヤツが‥‥」
「そんなことしたら不破くんが可愛いのに皆気づくじゃないか!笑ってるのが一番可愛いんだけど、泣き顔も可愛いんだから。」
「‥‥‥‥渋沢、お前結構、馬鹿だろう?」
「ん?いいじゃないか、今日は『四月馬鹿』の日なんだろう?」
「‥‥‥‥。」
「まぁ、俺は年中『不破馬鹿』な気がするけどね。‥‥不破くん?」
「‥‥‥‥‥‥馬鹿に付き合ってる俺も相当馬鹿だから、つりあいは取れてる。」



+++++++++++++++++



「今日はエイプリルフールだ。」
「あ?ああ、そういやそうだな。」
「なので三上、嘘をつけ。」
「命令形かよ、オイ。」
「‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥わーった、判りました!ったく、そんな期待に満ちた目で見んなっての。」
「三上、」
「ハイハイ。あー‥‥、あ、俺結構目が悪いんだよな。授業中とかネットするときとか、眼鏡かけてんだぜ。知ってたか?」
「嘘だな。お前の前年度三学期身体検査表(79日前採取)では右目1.5、左目1.2と記されていた筈だ。」
「ってちょっと待て、身体検査表ってお前何処でどうやって見たんだよ?」
「企業秘密だ、次。」
「‥‥‥‥。俺実は甘いのすっげぇ好きなんだよな。嫌いってのはなんてーの?なんかカッコ良さげだからってゆーか?」
「それも嘘だな。2月15日、つまりはバレンタインの翌日だが、渋沢が自身の戦利品(チョコレート)で作ったチョコレートケーキを部屋に持ち込み机の上に置いていたところ帰宅した三上は部屋に入るなりケーキの甘い匂いに間髪いれず昏倒したと聞いた。その倒れっぷりときたら後10年は松葉寮の語り草として語られると言わ」
「だから何でンなこと知ってんだよ?!」
「これも企業秘密だ。‥‥三上、真贋が判り易すぎるぞ。」
「んだとコラ?!」
「次。」
「‥‥‥‥っ、不破。」
「何だ?」
「愛してるぜ。」
「‥‥何、を」
「すっげぇ好きめっちゃ好き、他の何とも較べらんねぇくらい好き、お前のこと愛してる。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥不破?」
「‥‥そ、れも、嘘、なのか?」
「‥‥ったく、だーからそんな目で見るなっつの。何だよ、俺は判り易いんだろ?」
「三上、」
「嘘かホントかなんて訊いてんじゃねーよ。」

「俺は嘘でも、お前のこと嫌いなんて言いたかねーよ。」




end.(04.01/2004)

エイプリルフールネタ。珍しく二年続けて同じイベントで書けました。去年はハブにした(笑)渋沢も今年は無理やり(無理やりかよ)ねじ込みました。