「ねぇ、センパイ。例えば、明日、俺が死んだらどうする?」
「はぁ?ワケ判んねぇこと言ってんな、バカ代。」
「そんなぁ、真面目に答えて下さいよぅ。ねぇってば。」
「‥‥最悪、そういう質問。縁起悪いこと言ってんじゃねーよ、ありえねぇよ。」
「わかんないじゃないッスか、人の未来なんて誰にも解んないよ。」
「不確定未来の可能性に怯えて、それでどうなるっつの。」
「むー‥‥。」


例えば、


「じゃあさ、」


例えば、


「‥‥それじゃ、さ、」


例えば。








「例えば、俺が三上センパイのこと愛してたら、どうする?」








「‥‥‥‥‥‥例えばなんて、ありえねぇことばっか言ってないで、もう寝ろよ。」








例えば、
俺があのヒトよりセンパイと先に出会ってたら俺のこと好きになってくれた?
例えば、
去っていくアンタの手首つかんで、襟首つかんで無理やりキスしたら、少しは俺のこと見てくれた?
あの人の所へ帰っていくその身体を視線を心を、少しは俺に向けてくれた?


「‥‥例え話じゃなかったら、困るくせに。」








ねぇ、例えば。


確定未来の事実に怯えて、本当をいえないで居る俺を知ったら、アンタはどんな言葉をくれたのかな。




title/確定未来
end.(06.07/2003)