人生は博打のようなものといったのは、誰だったか。


(天才、問題児、異端)


手いっぱいの賽を一度にふって出る目は文字どおりのデタラメ。
良い目の時もあるし、悪い目の時もある。


(侵入者、破壊者)

(渋沢が目を掛けている)


それでも進まなくてはならないのだ。
時間は止まることなく、出た目次第の天国と地獄。


(手が冷たかった)

(真っ直ぐな視線でヒトを見る)


数百万通りの実現したかもしれない仮定未来、


(貫くような視線に、囚われる)


ただ一つの現実、現在。





「三上?どうかしたのか?」
「‥‥んぁ、別になんでも‥‥ああ、いや、」
「何だ。」
「俺って結構運がいいんじゃねーかなと。」
「む、運か。科学的根拠は欠片もないが時に事の流れを決定付ける『何か』の総称だな。そういえば運の総量というものは個人により人生における総量が決定されているという通説が‥‥」
「あああハイハイハイその話はまた後でー。」


三上が言葉を切るように抱き寄せた身体はいつもどおりに少し冷たく、あわせた視線は真っ直ぐで、重ねた口唇は熱かった。











人生は博打のようなもの。 ならば自分は、最高の目をひき当てたのだろう。




end.(07.01/2005)

そういうものです。それがあるから、人生楽しいんだよね、みたいな。

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