何かが足りない。

 

++ K.S ++

「‥‥何か、足りんぞ、渋沢。」
「え?!あれ、塩加減とか間違えたかな‥‥ええと、具体的にどの辺りが?」
「よくわからんが、足りないのだ。」
「うー‥‥ん、このところ不破くんだけにしか料理してないから、好みは把握してたつもりだったんだけど。ごめんな。」
「‥‥俺だけ、か?」
「え、ああ。だって他のヤツに作る理由ないし。それより、味付けし直そうか?」
「‥‥む、いや、これで良い。」
「でも、」
「‥‥‥‥足りたから、これでいい。」
「?」

 

++ S.F ++

「足りない。」
「ほぇ?って、不破、何か足んないモンあった?買い忘れ?」
「‥‥わからんが、何か足りない。」
「わからない、何か?」
「わからない、何か、だ。」
「んー‥‥、じゃ、俺が全部あげる。」
「む、」
「何か足んないなら元から全部俺があげるよ。そしたら何が足んなくても、そん中にあるでしょ?」
「‥‥そう、か。」
「そうだよ。」

 

++ A.M ++

「三上、何か、足りない。」
「ぁあ?何かって、何が。」
「わからん。」
「‥‥‥‥ったく面倒くせぇヤツだな‥‥。オラ、もっとこっち来い。」
「む。」←ぎゅぅっとね。
「何が足りねぇか解るまで、俺補給してなんとかしとけ。」
「‥‥む。」
「‥‥ま、足りねぇモンが何か判ったところで、俺はお前、離さねーけど。」
「‥‥‥‥‥‥む。」

 

溢れるほどの愛情を継ぎ足し、今日も少年たちは、生きている。




end.(02.27/2003)

上から、渋沢・藤代・三上。初心に帰って森と不破。どれが気に入ったかよろしければ教えてくださいな。

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