『ピタゴラスイッチ♪』〜トレセン編〜




ver.5 藤村成樹

「佐藤。」
「おぅわっ?!って、不破センセかいな。‥‥ん?自分、何持っとん?」
「『佐藤(藤村)スイッチ』だ。」
「‥‥。どしたん、コレ。」
「渋沢がくれた。『これでちょっと勉強してきてね(笑顔)』だそうだ。」
「や、自分渋沢の笑顔マネんでエエから(汗)‥‥じゃなくて。勉強て何やねん。」
「俺もよく解らんのだが。なんでもお前と水野の関係を勉強して来いと。」
「‥‥‥‥ちょぉ待ちや。俺とタツボンの関係て。」
「『俺たちもああいう風な関係になりたいねv』だそうだ。‥‥お前と水野の関係?ライバル関係と言う事か?それとも他に何か特」
「待ーて待て待て待てーい!ちょっ、渋沢?!」
「‥‥?何を慌てているのだ。‥‥ああ、そうだ渋沢からお前に伝言があったのだった。」
「何?!」
『現場見たことあるから(笑顔)協力しろ?』だそうだ。」←キャプさりげに命令口調。
「‥‥‥‥‥‥‥‥。」
「あとそれに『外でする時は気をつけろ』とかなんとか‥‥何をだ?サッカーはそもそも屋外で行う競技だが‥‥ん?佐藤どうした。座り込んで気分でも優れないのか、誰か呼びに行くか?」
「‥‥や、ええから。協力したる。なんでもする、から‥‥渋沢に伝言頼まれてや。」
「む?」
「『頼むから竜也にはバラさんといて。』(人に見られたて知られたら俺タツボンに殺される。)」
「良くわからんが、承知した。ではさっそく協力してもらうぞ。‥‥『佐藤(藤村)スイッチの、た』。」
「「た」‥‥。(えーと、要するに協力しろというくらいやから、不破と渋沢の関係進展(‥‥。)に役立つ恋愛関係話でないとイカンのやろな‥‥)えーと、じゃぁ『竜也との馴れ初めを語る』。俺とタツボンが出会ったんはなぁ‥‥。」


間。


「‥‥という風に俺らは出会ったんや。どや?ドラマチックな邂逅シーンやろ。‥‥あのな、不破。旦那も不破とドラマチックな展開を期待し」
「同じ学区内に住んでいれば偶然出会うことなどままあることだろう。居住区と個人行動範囲との相関関係はなかなか面白い研究題材だ。では次。『佐藤(藤村)スイッチの、ち』。」
「(‥‥ッ違う、違うんや不破‥‥!)‥‥ち、『中一の竜也の可愛さを語る』。あのころのタツボンはなぁ‥‥。」


間。


「‥‥ってな具合に!めっちゃ可愛いかってんその頃のタツボン!‥‥‥‥あんな、不破?旦那もお前のこと可愛いてしゃーないと思っ」
「水野の身長の伸び率は平均的中学生男子(13歳〜15歳対象)と比較した場合些か緩やかだな。幾分母親からの外見的特長を濃く受け継いでいるようだし今後の水野の身長伸び率を予測すると‥‥ん?しまった、本題からそれてしまったな。情報収集は大事だとそういう話か。理解した。では次。『佐藤(藤村)スイッチの、つ』。」
「(理解してへんやん‥‥!)つ‥‥ッ『付き合いだした頃の竜也を語る』!この頃のタツボンはなぁ‥‥、」


間。


「‥‥というわけで!なんていうか付き合いだしてからはその捻くれた物言いもカワエェて仕方がなかったんやけど。その捻くれた口をどういう風に塞ぐかがこう問題になるわけでやなぁ、巧いムード作りに苦心したんや。‥‥だから!あのな、不破よぉ聴いてや頼むから。渋沢の旦那も、不破と、そういう風に盛り上がりた」
「ふむ。雰囲気か‥‥確かに状況設定は大切だなどのような場面でも適切な状況判断能力が求められる、瞬間判断力を磨けということだな。いかにも勉強になったぞ佐藤。では次。『佐藤(藤村)スイッチの、て』。」
「(頼むから恋愛関係を勉強してってや‥‥。ていうか俺には無理やて、もぉ‥‥。)「て」‥‥『手を繋ぐ』。」←シゲさん泣き入ってます
「手を?繋ぐとどうだというのだ。」
「あー‥‥せやな、あったかい気持ちになんねん。」
「気持ち。」
「(お、コレはエエ題材やったか?!)そぉ!親しい人と手を繋ぐんはな、すごい気持ちがええんや。すごい、ドキドキする。」
「‥‥むぅ。」
「俺もな、タツボンと長いこと一緒に居ても、それでも手ェ繋ぐときはドキドキしてるよ。いっつも、メッチャメチャに。」
「そうか。」
「不破もなぁ、渋沢と手ェ、繋いでみ?そしたら、なんか変わるかもしれへんよ。」
「ふむ。関係の変化、環境の変化か‥‥なるほど。それは試してみるべきだろう。」
「そうそう!試してみ!きっと渋沢も喜ぶし!!(よっしゃ恋愛協力作業クリアー!よぉやった俺!)」←シゲちゃん心の中でガッツポーズ。
「手を繋ぐ、か‥‥。こうか?」←実践中。
「‥‥。不破センセ、それはどっちかっていうと『腕を拘束する』やわ‥‥。犯人と刑事と違うんやから(汗)」
「そうか。‥‥では、こんな感じだろうか。」←実践中・2
「んー。いい感じ。せやな、指も絡めてみよか。」
「‥‥こうか?」←実践中・3
「そうそう。手のひら合わせて、指先で相手の甲あたりに微妙に力入れて。‥‥不破センセ、指きれいやなぁ。長いし。」
「そうか?」
「うん。(‥‥ついでやし、もうちょっと渋沢に協力したるかな)んじゃ、不破。手を繋いだらもうちょっとこう、引き寄せる感じに相手に近づいてあげや。」
「ふむ。」←実践中・4
「そんでそのまま空いてるほうの腕を、こう、相手の腰かうなじに廻し‥‥、ッ!!!!」


ゴガァッ!!!


「ッ!?ちょ、おい佐藤大丈‥‥」
「何してるのかなー?フージムーラくーん?」
「む。水野。」
「‥‥ッタ、タツ‥‥ッ?!」
「アハハ、水野くんてばスパイク投げつけたら駄目だよ。ヤる気ならもっと確実な手段を選ばないと〜。
「風祭もいたのか。どうしたのだ?」
「や、それは僕らの台詞なんだけど、不破くん。シゲさんに襲われてたけど、どうしたの。」
「?!ちょ、ちっ、違、」
「‥‥‥‥‥‥シゲ?(笑顔)」
「まッ、ままま待ってやちょっと竜也それはご、誤解」
「言い訳はァ、向こうで聞こうかな?ん?成樹くん?(激笑顔)」
「あ、水野くん忘れ物だよ、ハイ、スパイク。」
「ああサンキュ、風祭。」
「おいコラ、ポチ!お前誤解やて解っとるやろ?!助けろ!!」
「えー?なんのことですかー?」
「ポチーッ!!」
「さ。行こうかシゲ。手をつないでやるぞ?
「けけけ結構です、っていうかそれ『腕を拘束する』やし!!違うしタツボン!!」
「あははは、シゲさんドッキドキvですねvv」
「これはドッキドキやのうてビックビクや!ちょっとタツボンなんでスパイクヤる気マンマンで構えとんのや!?俺を殺す気か?!」←本誌参照名ゼリフ。
「水野くん、替えのスパイクないんだからホドホドにね。」
「そうだな、まだ試合も残ってるし。‥‥じゃぁ、後で。」
「気をつけてー。」
ぎゃーーーーーーッッ!!!!


2名様、腕を拘束されて手を繋いで退場。


「‥‥‥‥。なんだったのだ?何故あのように佐藤は慌てていたのだろうか。水野と共に行動することを厭っているのだろうか。」
「気にしないでいいよ不破くん。ほら、”キライキライも好きのうち”っていうでしょ?」
「む、そうなのか?しかし俺はまだ勉強中だったのだが‥‥。」
「手の繋ぎ方の実践だっけ?」←ポチさん最初から見ていた模様です
「いかにも。」
「それなら僕がイロイロ心行くまで教えてあげるからさv僕たちももう行こう?」
「む‥‥。判った。‥‥と、そういえば『佐藤(藤村)スイッチ』の最後が残っていたな。」
「ああ、「と」ならさっきシゲさん残して行ったじゃない。」
「??」
『飛んできたスパイクを頭でジャストミートする』ナイスヘディング、やっぱりシゲさんは凄いや!(遠距離から投げつけた水野くんも。)」
「ふむ‥‥。まぁ、一通りの結果は得られたので、良しとするか。‥‥しかし渋沢は一体これで何を勉強して来いと言ったのだろうか。確かに興味深い研究素材はもらったが。理解不能だ。」
「そうだねぇ。(笑顔)」
「‥‥。お前の笑顔の解明もまだだというのに‥‥。」
「じゃぁ今日は僕の笑顔の解明と、手の繋ぎ方を勉強するために一緒に居ようよ。ね?(エクセレントな笑顔)」
「‥‥承知した。」
「じゃ、行こっかv不破くんv」




註・手の繋ぎ方
1 「公務執行妨害で逮捕する!」のアレ。(?)
2 スタンダードな繋ぎ方。
3 別名『恋人繋ぎ』。
4 エッチ一歩手前、押し倒させる時に仕掛けましょう。