『好きな人の笑顔を3回見れたら、願い事が叶う。』
「‥‥っていうの、知ってる?」
「知らんな、初めて聞いた話だ。何か科学的な根拠でもあるのだろうか。」
「さぁ?知らないけど。‥‥ね、不破くん、ちょっと笑ってみて。」
「渋沢は、何か叶えたい『願い事』とやらがあるのか?」
「『願い事』っていうか、欲しいものはあるかな。」
「何だ?」
「んー?‥‥『不破くん』‥‥なんてね。はは、ゴメン冗談‥‥、」
「何を今更、もう手に入れているではないか。それは叶える『願い事』にはならないぞ。」
「‥‥‥‥‥‥。」
「どうした渋沢、顔が赤いぞ熱でもあるのか?」
「‥‥や、うん。大丈夫だから。‥‥敵わないなぁ、本当‥‥。」
「ぬ、何が『叶わない』のだ渋沢、やはり他に願い事があるのか?」
「‥‥‥‥や、叶ってるんだけどね。‥‥あー‥‥。」
『願い事』を叶えてくれる恋人には、もう一生敵いそうにもありません。
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『好きな人の笑顔を3回見れたら、願い事が叶う。』
「‥‥というわけで、三上、笑え。」
「‥‥‥‥。理由も無いのに笑えまセン。却下。」
「三上。」
「駄ー目ー。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥あーもーっ!ったく何処でンなくだんねェ知識仕入れてきやがったんだ?!」
「渋沢が、」
「あー、渋沢ね‥‥(ったくあの乙女系エセ中学生が‥‥!!)」
「『だから笑ってくれないかな?』と。」
「‥‥って、ちょっと待てッ。お前まさか笑ってやったんじゃねぇだろうな?!」
「ぬ?‥‥そういえば、早く三上を笑わせてみようと思っていたので放り出してきてしまったな。悪いことをした。よし、これから行って‥‥」
「行かんでいいッ!!ったく油断も隙もねーったら‥‥!」
「三上、」
「ぁあ?何だよ、」
「笑え。」
「‥‥‥‥。何、そんなに叶えたい願い事でもあんのかよ?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ああ、そうか願い事。」
「は?」
「ふむ、『好きな人の笑顔を見れたら』というほうに気を取られすぎていたな。むぅ、願い事、願い事か‥‥。」
「‥‥‥‥‥‥。なんつーか、お前ホントに‥‥。」
「三上。」
「‥‥ま、そのうちな。」
「そのうちとはいつだ、」
「バーカそのうちはそのうちだよ、‥‥ま、それまでよく観察しとけ。」
「む、了解した。」
そのうち、その時その瞬間まで。
その視線を逸らすことなく捉まえてろよ?
end.(10.16/2004)
藤不破ネタが思いつきませんでした(‥‥。)
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