彼を形作るもののうち、最も重要なパーツはその眼差し。
研ぎ澄まされた刃物の如く鋭利。
地中深く眠る無機物のように硬質。
動かされない視線、いっそ潔いほど美しく。
そして強く。
奪われる。
「でも、それじゃつまらないんですよねぇ。」
呟いた声に、彼がふわりと視線をくれる。
やはり強くて、そして真っ直ぐな視線を真っ向から見つめ返す。
「須釜?」
「不破君も、それじゃつまらないでしょう?」
にっこりと笑みを返せば、その強い瞳の中に生まれるのは好奇心と探究心。
純粋で、残酷なまでに深く透明なその眼差しを。
その、心を。
「須釜、」
「いつか僕が、奪ってみせますから。」
ぱちぱちと瞬いた瞳の奥が、望むところだといったような気がしたので、
宣戦布告代わりのキスを一つ。
くちづけの直前にフワリと閉じられた瞳も、とても美しく強く、愛しかった。
title/『strain』 end.(12.31/2004)
この二人はある種の緊張感があればいい。須釜とケースケくんの間にあるような、不破と渋沢の間にあるような緊張感に、恋愛要素を加えた感じ。
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