「それにしても広いよな、この宿泊所。」
「迷子になるなよ〜、上原クン♪」
「なるかっての。」
「っつかミーティングまでどーするよ?」
「ん?その辺でブラついて‥‥、あれ。」
「あ?」
「あーッ!!上原桜庭ッ!!いいところにいた!!なぁなぁッ、一馬見なかったか?!」
「真田ぁ?」
「さっき部屋割りのとき見たきりだけど?」
「それは知ってる!そのときは俺も一馬の傍マークしてたから!!」
「(‥‥マーク?)その後は、あれだろ藤代とかに引っ張られてったんじゃねぇの?部屋に行ったんじゃ‥‥。」
「部屋の前までは俺が送り届けたからそれも知ってる!!」
「(‥‥‥‥送り届けって‥‥。)なら、部屋に居るんじゃ‥‥」
「いないんだよーッ!!!ちょっと目を離した隙にッ!!『外行ってくる』って!だーっもぉッ!!藤代の役立たず鳴海のデコーッ!!」
「「デコは関係ねェだろ‥‥」」
「あああ何処行ったんだよ一馬ッ!!こんな危険だらけの場所をフラフラ歩くなんて‥‥っ。」
「危険て‥‥、せいぜい迷子になるくらいだろ。ってゆーかお前ら以前も此処に来た事あるんだろ、大丈夫だよいくら真田だって。」
「ちょっと散歩してるだけだよ、きっとさぁ。」
「
違ーァうッ!!
」
「「‥‥‥‥解ったからもっと静かに話せって‥‥。」」
「アイツとかアイツとかアイツとかに攫われてたらどーすんだよッ!?」
「「はい??」」
「一馬のぽやーッとしてるとことか天然なトコとか学習能力ナシナシなとことか!!!ちょっともぉやばいくらい可愛いし!?俺ならあんなイキモノがほけほけ歩いてたらソッコー攫うね!!っつかアイツらなら絶対拉致る。」
「アイツらって、誰らだよ、」
「以前のナショナル選抜メンバー。」
「‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥大丈夫だって若菜、心配のし過ぎじゃ‥‥、」
「し過ぎじゃない!お前だって上原、もしもおまえんちの『くじらちゃん』(メス・4ヶ月・アメショー)にずーっとずーっと会えなくてガッカリしてるとこにくじらちゃんに似た可愛いネコが通りがかったらどおするよ?!しかも飼い主はその場にいないんだぜ?!しかも人見知りっぽいクセにちょっとだけ懐いてきたりして!!可愛がるだろ?!連れて帰ろうかなとかおもうだろ?!」
「いや、その‥‥」
「わ、若菜、ネコと真田は違うんじゃ‥‥」
「
犬とネコとは変わんないだろーッ!!
」
「「‥‥‥‥‥‥。」」
「‥‥‥‥はッ!こんなことしてる場合じゃなかったッ!!二人とも、もし一馬が俺ら以外のヤツと話してたら有無を言わさず連れ戻しといてくれッ!!FW部屋じゃなくてオレらの部屋の方!!」
「「‥‥‥‥‥‥。」」
「一馬ーッ!!出ておいでーッ!!‥‥‥‥」
「犬とネコは変わらない‥‥か‥‥。」
「‥‥わんわんが好きなんだなぁ、若菜は。」
「まぁ、あんな天然ぼけで楽しいわんわんは他にいないだろーよ‥‥。」
「ってゆーか、若菜、飼い主?」
「‥‥‥‥‥トップブリーダー目指してまい進中なんだろ‥‥。」
vol.05 wanted !! 〜迷子の仔犬ちゃんを探せ!
end.
ちなみに桜庭は仔犬を飼っていて名前は「ほなみちゃん」といいます
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