「あ、カズマ?」
『何だよ、ユン。何かあった?何か用?』
「用っていうか‥‥んー、逃避?」
『はぁ?何から逃げてんだよ。』
「んー‥‥何っていうか。ちょっと、この頃いろいろ忙しくって。なんかこう、忙しいときほど別のこととかしたくならない?」
『あー、テスト前に妙に部屋の掃除とかしたくなるのと同じか。』
「そうそう、そんな感じ。」
『って、俺は逃避先かよ。』
「え、逃避先っていうか。だって気が付いたら電話してたんだよー。」
『やっぱ逃避先じゃねぇか。』
「うーん、だってカズマが呼ぶからー。」
『呼んでねぇし。っつか人のせいにしてんじゃねぇ。』
「ていうか吸引?ブラックホール?気がついたら引き寄せられてたって感じ?」
『人の話をさらっと無視した挙句に勝手に元凶にすんな!‥‥ったく、国際電話かけてまで何言ってんだか‥‥もう、切るぞ?』
「えーカズマってば逃げないでよー。」
『逃げてるのはお前だろ!』
「じゃぁ今から追っかける立場で。」
『じゃぁって何だ、じゃぁって!』
「まぁいつだって俺はカズマのこと、追っかけてるんだけどねー。」
『‥‥‥‥‥‥‥‥。』
「カズマ?‥‥どうしたの、僕、何か怒らせた?」
『‥‥‥‥‥‥‥‥るよ、』
「え?」

『俺だってお前のこと、いつも必死に追いかけてるよ。』

「‥‥カズマ、」
『俺は、ユンに見合う人間になってやるから。絶対、絶対だ。』
「‥‥‥‥うん。」
『逃げようったって、無理なんだからな。絶対捕まえてやるんだから。』
「うん。望むところだよ。」
『待ってなんて無くていい。俺が、捕まえに行くんだ。』
「うん。」





「あ、そしたらさー、今の状況って、アレだよね!」
『‥‥何?』
「なんていうの、手に手をとってー、って。ホラ、日本語で‥‥あ、そうそう駆け落ち!!」
『とっとと用事片付けてこい、馬鹿ユン!!』





vol.25 calling(4) 〜きみのこえ4
end.(03.30/2004)

書類作成締切が6時間後に迫るときに書きました。逃避。

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