■『one or all/so nothing』(独立戦争 英にょ米 英にょ加)

メリカが一番欲しかったもの。
話は、イギリスに伴われてカナちゃんがやってくるところから始まります。

メリカにとってカナちゃんとの出会いは、とても素敵なことだった。
自分に良く似た外見。いい匂いのする、可愛い姉妹。なにより、「一人じゃ寂しい」っていうメリカ自身のほんの少しだけの寂しさをイギが察してくれたのが、一番嬉しかった。
これで寂しくないだろう?そういって笑ったイギに、メリカはありがとうって、すごくいい笑顔でいいます。だって、本当に嬉しかったから。
可愛い姉妹が出来たこと。(自分とはちっとも性格は似ていないけれど)
イギリスが、自分をいつだって考えてくれてたってこと。(いつも私をおいて海の向こうに帰ってしまうから)
だから嬉しくて嬉しくてたまらなかったんです。イギリスはいつだって自分の欲しいものをくれるから。いつだって、どんなときだって私のことを大事に、一番大切にしてくれてるって、思ったから。
思って、いたから。いたのに。

『愛してるよ』

出会ったときから数え切れないほどに貰った、熱く甘く激しい、愛の言葉。それは自分、だけへと。
向けられるものだと、思っていた、のに。

ある日、イギリスがカナちゃんのお家に行ってるというのを知ったメリカはこっそり遊びに行きました。大好きな二人が揃っているんだもの、そこに遊びに行けば、きっともっと楽しいに決まってる!
大切なふたりだもの。大切な、自分を大切に思ってくれている、自分を一番特別に愛してくれているひとたち、だって。

『愛しているよ』

そう、囁いて抱いてくれたイギリスが、大切な姉妹の家でその腕に抱いて、愛を囁いていた相手は。

一番なのだと。
自分だけなのだ、と。




『ん、‥‥愛してる、カナダ』
『‥‥イギリス、さ、‥‥ふぁ、ぁんッ、あっ』




一番て、なに。大切って、どういうこと。
誰よりも大切って、‥‥ねぇ、誰と比較して?
「私」は、貴方にとって、貴方の、何だった、の?

「‥‥‥‥イヤ、だ」

やだ。いや。嫌だ、なんでどうして、だって一番って、やだ止めて、全部、だって、愛してるって言った、私のこと、でも、なんでだって、止めてやだやだ、全部くれないといや、全部くれていたはずなのに、イギリスは私だけのものだったはずなのに、




私は、『全て』じゃないと、嫌なのに。




「‥‥なら、俺のところにおいで」

そうして、甘い言葉と深い笑みで差し出された手を取る。
イギリスじゃなくて、俺のところにおいでよ。大切にしてあげよう。助けてあげる。どうすればいいか教えてあげる。全てが欲しいんだろう?なら、そうすればいい。奪い取ればいい。

「お前が世界の『全て』になればいい。『アメリカ合衆国』」
「‥‥うん」

私は全てが欲しい。全てを手に入れたい。手に入れなければ、ならない。
誰かと共有するなんて冗談じゃない、だって私は『アメリカ』だもの。‥‥『アメリカ』に、なるんだもの。

なまじ最初にイギから許容量限界までの愛情を貰ったばかりに、その値が減ってしまうことに耐えられないメリカ。イギのことが好きとかなんとかいう以前にメリカにとってはイギが全てだったから。全てを、最初に上限まで貰ってしまったがために、イギがカナダを含む『北アメリカ』を愛そうとしていたのに、早い話キレてしまう。
もう最初に一番素敵なものを貰ってしまったがために、常に何かを求めなければならなくなってしまったメリカ。全てを手に入れるために、独立を決意する。‥‥同時に、自分を『裏切った』イギではなくて、大切にしてあげようと甘い声で囁いた兄ちゃんの手を、とるのです。

全てを手に入れるために、一度『イギリス』という愛した『全て』を、狂うほどに泣きながら捨てる、これはアメリカのお話。




カナちゃんの話。
カナちゃんが欲しかったものの、話。

アメリカと違うのは、カナちゃんは最初に全部を失った、という点です。
つまりはあれですよ、カナちゃんにとっての全てだった兄ちゃんを、イギによって破棄というか、全て奪われてしまった。強制的に。
とはいえカナちゃんはおっとりさんなので、その実感がいまいちわかなかったりするんです。

だって、イギリスさんも私のこと好きだって、言ってくれたから。

意外に優しかったイギ。
それまで兄ちゃんに貰っていた言葉を初めとする文化だとか宗教だとかも尊重してくれた。抱き上げて、今日から俺がお前の兄だと言ってくれた。
そして、素敵な姉妹に会わせてくれた。
びっくりです。だって、フランスさんがくれなかったものを次々とくれたから。びっくり。
それなりに、穏やかで楽しい生活が続きます。
可愛い姉妹。自分にはない闊達さ。自分を、自分たちを大事にしてくれるイギリス。
今の生活もいいなぁ、そんなに悪くないなぁとカナちゃんは思うわけです。

でも。

『愛してるよ』

そう囁いてくれるイギリスが、‥‥囁いて、無理やりに自分を抱いた、彼が。アメリカにも、そう言っているのを。
自分は知っている。
そこでカナちゃんは、決定的な諦めを覚えます。
愛してるよ、そういうイギリスさんは、けれどアメリカのことも愛していて、だからつまり自分だけが特別なわけじゃない。
自分が一番じゃないという事実。それを最初から、出会った瞬間、処女を奪われたその夜から、知らしめられていた、カナちゃん。
ああ、そうだ仕方がないよね。だってアメリカのほうがイギリスさんと最初に出会ったんだし、きっとイギリスさんにとってもアメリカにとっても、互いが一番なんだ。
だから、仕方がない。

『愛してるよ』

どれだけ優しく囁かれて、どれほど優しく抱かれても。だって、仕方がない。自分は彼の、一番じゃ、ない。

‥‥だったら、自分の一番はどこに?
‥‥‥‥自分を一番に、自分の全てを愛してくれたひとは、何処に、行ったんだ、っけ?

『愛してるよ、カナダ、お前だけ』

‥‥うん、いたよね。いたよ。そう囁いてくれたひとが。
大切にされていたよ、ね?大切にしてくれたひとが、いたよね?
うん。だから、平気。いつかもしかしたら、もう一度私のことを、私だけを『全て』愛してくれたあのひとが、迎えに来てくれるかもしれない。いつか、もしかしたら、‥‥いいえ、きっと。『全て』をくれた彼が、もう一度、私のことを抱き締めて、くれる日が、くる、って。
だから大丈夫。私は『一番』じゃなくて、平気。
そう、私はイギリスさんの一番じゃないけれど、大丈夫なの。だって、私のこと『全て』愛してくれる人は、確かにいて、いつかもしかしたら、‥‥きっと、私を、私のことを、




「カナダ。私、独立する。‥‥フランスが、助けてくれるって」




‥‥私のことを、『全て』愛してくれた、ひとは。
いつだって、私から『一番』を奪っていく姉妹に、奪われた。




最初に、『全て』を強制的にゼロにされたカナは、イギから一番じゃない、全部じゃない愛情でもよかった。だって自分のことを全部だれより『全て』愛してくれていた人はもういたから。それはイギによって失ってしまったのだけれど、もしかしたらって。ずっと思っていたカナちゃん。そしていつか、とも。

自分はイギの一番じゃない。(大切にされてるけれど。)
自分はアメリカの一番でもない。(アメリカこそが、イギリスさんの特別。イギリスさんの、『全て』。)
でもいい。もう私には全てをくれた、人がいる。会えないけれどね。でもいつか、いつかきっともう一度、『全て』をくれる特別な、彼が。

フランスさんが。きっと、もう一度私を、迎えに来てくれると。信じてここまで、生きてきた。




『フランスが、助けてくれるって』




‥‥ああ、なんだ。私、捨てられたんだ。
フランスさんも、アメリカを、選んだんだ。
私のことが、『全て』なひとは、もう、どこにも居ないんだ。

「アメリカ、アメリカぁ‥‥っ、あ、ぁあ、」
「‥‥イギリスさん?」
「アメリカ‥‥」
「ねぇ、私、カナダです」
「アメリカ、なぁ、ダメだ、どこにも行くな、愛してるんだ、行くな‥‥ッ」
「イギリスさん、ねぇ、私は、カナダですよ」
「アメリカ、」

‥‥ああ、なんだ。
今私の傍には、『全て』を失ったひとが、居るじゃない。
今なら彼の、一番になれるかな。‥‥なりたいな。今なら、愛してくれる、かな?‥‥そうよ、もしかしたら、頑張れば?
もういいの、全てじゃなくても。私は『全て』にはなれないって、皆言うんでしょう?ならいい。なら、もういい。

「アメリカ、愛してる、愛してる‥‥っ」
「イギリスさん、私は、貴方の」

彼の。‥‥『全て』を失った可哀想なイギリスさんの、『一番』に、私はなる。




そうだ、いまなら。『一番』が、手に入る。




1776年、アメリカ独立宣言。
その後の戦闘と終戦条約を経て、イギリスの北米における英領は北アメリカケベック植民地、セントローレンス河付近、カナダのみとなります。
けれどそこで止まるわけも無く世界は動き続けて、欧州の、仏英の覇権争いの煽りを食う形でアメリカは英領カナダへと侵攻。1812米英戦争、勃発。

主戦場は、カナダ。

アメリカはイギリスからの独立を果たしたものの、一国家としてのお付き合いはかなりありました。貿易やらなんやらかんやら、まぁ母国ですから。フランス兄ちゃんちょっと涙目。
1812年戦争はですね、あの不可能の文字が辞書にないお方を上司にしてイケイケな兄ちゃんにイギが喧嘩吹っかけてギギギッとやってる関係でアメリカが貿易の規制やらなんやら食らっちゃった結果やってられっか!とイギに喧嘩ふっかけた、というやつです。メリカとしては相手はイギというよりもカナダなわけで、楽勝だと思っていたらまさかの猛反発。




「近寄らないで。『アメリカ合衆国』」
「‥‥え?え、ねぇ、カナ、ダ?」
「ねぇ?ねぇアメリカ、あなたイギリスさんを捨てたんでしょう?もう要らないって、言ったじゃない。もうイギリスさんの妹じゃないって言ったじゃない!独立したじゃない!!ならもう来ないで!あの人に近寄らないで! い、今は私がっ、私が、今ならイギリスさんの一番になれるんだから、一番なんだから!‥‥なんで、なんで来るのよぉ、なんでぇ? だってアメリカ、フランスさん獲っていったじゃない、フランスさんの全部、私から奪ったじゃない!!ならッ、ならいいでしょう?!ならもうイギリスさん要らないでしょ?!‥‥ねぇお願い、お願いよアメリカ、来ないで?もう 私から、何も取らないでぇえ‥‥ッ!」

カナは『英領』であることを、『英領』である『カナダ』であると、嘗ての姉妹に真っ向からつきつけた。




全ては、もういい。もう手に入らない。もう。
なら、『一番』くらいいいじゃない?どんなことでもする、なんだってしてみせる。だから。

「イギリスさん?ね、私は、『カナダ』はずっと、お傍に居ますから」
「‥‥‥‥カナダ」
「ずっと。‥‥必ず」
「カナダ‥‥ッ」

そうして『英国の娘』と言われるカナダが、誕生する。




そんな、『全て』を諦めさせられたカナダが、力を振り絞ってほんの少しの哀しいものを、愛しいものを掴もうとする話。




二人を抱いたイギにはイギの理由が、アメリカを唆した兄ちゃんには兄ちゃんの理由があるのですが、それはまた別の機会に。

イギリスは誰かを愛したかった。
自分にも誰かを愛せるのだと、信じたかった。
‥‥誰にも愛されなかった自分に、一心に愛を傾けてくれるものが、欲しかった。

フランスは、愛しいものを奪った復讐をしたかった。
‥‥ぎらつく視線で自分だけを見ていた緑の瞳を奪った、空色の子どもへ。
‥‥己こそが世界の全てだった無垢な少女を奪った、緑の男へ。

  

■cry for the moon(独立戦争 加英 仏vs加)

独立戦争〜1812米英戦争期の北米対決とイギ様と兄ちゃんの話を整理したいです。にょ北米で以前書きましたが、普通にメリカとカナさんでもいいな。
でもやっぱりあれは北米姉妹のほうがいいかな。カナちゃんが、一番になりたい話。‥‥うんこっちは女の子のほうがやっぱりいいなぁ。

なのでアレとは別に、イギを全力で奪おうとするカナの本気が見たい。こっちはvsメリカよりvs兄ちゃんメインになるかな。

カナさんは最初から、あまり持っていないひと。
ぼんやりとしていたカナが最初に与えられたのは、とても綺麗な光。
温かくて、甘いにおいがして、心地よいもの。
‥‥可愛いコ、俺の特別。俺の手元においでよ、大事にしてあげる。
けれどそれは、あっという間に取り上げられた。捨てられた。
代わりになってくれた腕に、触れる。
代わりの腕は、あんまり温かくもなかったけれど、兄弟をくれた。
‥‥やあ兄弟、俺達は唯一無二。ずっと一緒にいるんだぞ。
けれどそれは、果たされずに離れていった。また、捨てられた。

‥‥でも、ほら? 僕の傍にはまだ彼がいる。彼がいる。

彼は、僕からフランスさんをとりあげたけれど。
彼は、僕のアメリカ似の姿形にしか、興味はないのだけれど。

「でも、今彼の傍にいるのは、僕だ。」

大丈夫だ、彼が僕を捨てることはない。
だって、憎くて憎くて愛してやまない隣国から、奪い取った国だから。
だって、愛して愛して憎くてならない子どもの、正真正銘の兄弟だから。
だから、彼が僕を捨てることは、ない。
‥‥貴方達が僕から、奪わない限り。

「ねぇ、フランスさん、アメリカ?」

僕を捨てた、愛しい人たち。
イギリスさんを裏切った、憎たらしい人たち。




「‥‥ねぇ。彼を僕に、くれないかなあ?」




千年、イギと対立し続ける兄ちゃんが許せない。
(小さなイギリスさんに出来なかった愛情を、僕に注いだね。僕をあっさり、捨てたね。)
好機とばかりに英領(カナダ)へ侵攻する兄弟が、許せない。
(あれだけ傷つけてまだ許されると、愛されていると確信している、なんて傲慢!)

「一欠けらだって、もうあげない。イギリスさんは、僕のもの。」




僕を捨てた貴方達から、僕は彼を奪い取る。




兄ちゃんが自分を愛してくれていた理由が「イギの代わりだった」と絶望するカナもありかなって。それが本当かどうかには関わらず。
カナにとっての兄ちゃんは全ての最初なので、比較対象のない「絶対」だったんです。絶対的に、綺麗な愛情だった。イギに取り上げられてしまったけれどそれはカナの中にちゃんと綺麗なものとして、残っていたはずだったんだけれども、イギの手元にいるうちに、気がつく。
自分が、「彼」の代わりだったことに、気がつく。
フランスが、幼かったイギリスに与えたくても与えられなかった愛を、その代わりに愛されたのだと、悟る。
自分にとっての「絶対」が、相手にとっての代替物だったと知った、絶望。‥‥ああ、こっちのカナは兄弟たるメリカより兄ちゃんがどうしようもない愛憎の、対象なのかな。

イギはカナさんにわりと酷いことばっかりしてるんだけれど、けれど結局カナを捨てなかったのはイギだけ。それに彼は可哀想な人だから。
兄ちゃんはイギにフルボッコにされたからとはいえカナを捨てたし、メリカはカナを置いて出てった挙句カナさんちを戦場にイギと喧嘩だし。
無自覚に、兄ちゃんもメリカもカナよりイギを優先してる。
カナのことを気にかけているそぶりで、その実兄ちゃんもメリカも本当に視線をやってるのはイギリスだという事実。
仏→英(多分ここは仏→←英)で、米→英。
カナは、兄ちゃんにとってもメリカにとっても、ある意味イギの代わり的な部分がある。‥‥そりゃ、絶望だってするよね。カナもね。




「代わり」の僕が、「本物」になるよ。ああ、僕がイギリスさんの、本物になれるんだ!今なら!



「‥‥カナ、」
「大丈夫。イギリスさんの傍にいるのは僕なんだから。貴方でもない、アメリカでもない。僕だけなんだから。だから、大丈夫」
「カナダ、‥‥可愛い子。ねぇ聞いて」
「ああ、嬉しい‥‥!嬉しいなぁ、僕頑張ります、頑張って、イギリスさんのために戦うんだ、だって僕は英領だもの。イギリスさんの傍に、僕だけがいるんだから」
「カナダ、」
「もう代わりは、嫌だ。」
「‥‥ッ、」

ものすごく嬉しそうに笑うカナに、笑って、アメリカに一瞬の躊躇いもなく銃を突きつける可愛い嘗ての我が子の姿に。きっと兄ちゃんは壊れるくらいに泣く。
兄ちゃんだって、カナを愛したのは本当だった。でも、小さな小さなカナを見たときに、かつての小さな島国を、彼と辿った征服の歴史を思い出さなかったかといえば嘘になっていて。真っ直ぐに見上げてくる無垢な瞳、この子になら優しく出来る、この子になら‥‥あの頃出来なかった、優しいことが出来る、と。思わなかったかと問われたら、だから優しくしたのだとと言われてしまえば。そんなことはないとは、いえなくて。
‥‥そして、そうやって嬉しそうに笑うカナが手に入れようとしているイギには、本当にカナが欲しがっているものを、持っていないことも知っていて。




ああ、誰かの「本物」になりたいって、皆が思ってる。
そんな独立戦争。

  

■ぽにょの時代(米にょ加、新大陸家族)

ちょっとたぷたぷしたメリカ(の腹)をダイエット中のカナちゃんがたぷたぷたぷたぷたぷたぷすればいいと思います。
「えええええ何?!何なんだい!!」って真っ赤になっておろおろするメリカをガン無視して手のひらでたふたふしほっぺ押し付けてたふたふたふたふし、最終的に「‥‥‥‥‥‥。アメリカ酷い」(※私はこんな頑張ってダイエットしてるのにアメリカはダイエットするでもなくふっつーにMの字食べてるから)ってお母様譲りの理不尽さ(?)でメリカを涙目にすればいいです。たふたふふにふに。

子どもって大抵ふにふにしたものすきじゃないですか。ものっていうかふにふにした肉。やーらかいおかあさんのふとももとかおっぱいとかお腹とか、よくもしゅもしゅっとぎゅーっとしたがるものです。
子メリや子カナも兄ちゃんにもしゅもしゅぎゅーってすればいいと思います。

「ええええええええ俺ぇぇええ?!イギ、イギリスは?!」
「いぎりちゅはふにふにしてないんだぞ!なんかかたいー。ほねほねー」
「ふらんすさん、ふあふあでいいにおいするのー」
「ねーカナダー?だからぎゅーってするんだぞ!」
「ねーアメリカー。ふらんすさん、ぎゅー」

この場合、

・天使×2にぎゅっぎゅされているけれどわりとストレートに太っていると宣言されている兄ちゃん
・スリムで締まってることは証明されたものの天使ズには抱きついてもらえないイギ様
・子ども時代に変態ヒゲにぎゅっぎゅした過去をときどき思い出してはしょっぱい思いをする北米兄弟in現代

さぁ誰が一番居た堪れないかな!!

  

■仲良し北米きょうだい(新大陸家族)

カナちゃん(女)とメリカ(男)のきょうだい妄想です。かわいい。恋人じゃなくってきょうだいで。仲良しすぎるくらいに仲良しなきょうだいで!
まぁとりあえず一緒には住んでないけれど、互いの家には互いの部屋があります。何故ならママン、もといイギに「お前ら年頃なんだから部屋分けろ!」って怒られたから。怒られるまでは一緒に寝てました。なので面倒だなって思いながらも適当な部屋にそれぞれ「ここアメリカの部屋ね」「ここカナダの部屋だぞ」ってネームプレート(笑)かけてそれっぽくしてみました。
使ってなかった部屋に名前付けただけだったのですが、気がついたらいつの間にか壁紙が張り替えてあったり精巧なドールハウスが置いてあったり英国製レースふんだんな天蓋つきベッドが置かれていたりいつのまにか内装が整えられていました。
妖精さんの仕業だってママンが言い張りました。
良いコの子ども達はちょっとしょっぱい顔で、そうだねって頷きましたとさ・めでたしめでたし。あ、違ったまだ終わってないよ。

でもそんな立派なお部屋があっても一緒のお部屋でゲームしたりそのままくっついて寝ちゃったりするからもう単なる服置き場になってるんですけどね。

「ねぇアメリカぁ、うちにあるキミの部屋のクローゼット、なんか中身増えてるんだけど、服持ってきたっけ?」
「えー?この前置いて帰ったくらいだったと思うけどなぁ、どんなの?」
「えっとね、下着だったよー、ユニオンジャックのぱん‥‥」
「うん、廃棄しておいてくれるかな!」

ママンの気遣いは粗暴な長男には伝わりにくいようです。忠誠なる長女には天蓋つきベッド(@アメリカ宅カナちゃん部屋)喜んでもらえたのになってママはちょっとしょんもりです。
しょんもりしてるママのとなりで兄ちゃんは凄くしょっぱい顔してるとおもいます。

「お前ねぇ‥‥。息子にユニオンジャック穿かせるんならまずお前が恋人らしくトリコロールのビキニとか穿いてくれたらどうよ、っていうかまぁむしろ履いてなくて‥‥ええええあああぁえああ?!ちょ、痛い!痛いですイギリス様!!ダーリン!!」
「腐れた脳みその代わりにユニオンジャックつっこんどくか?ん?ハニー??」

頑張れ兄ちゃん。れっきとした仏英です。毟られそうだったり折られそうだったりしてるけど仏英です。

ちなみに兄ちゃんもまぁ一応子ども達のパパとして(?)北米きょうだいに一言物申したこともあるそうですよ。

「んで、お前らヤッてんの?」

0.3秒後にブリタニアソードが飛んできて答えは聞けませんでした。
因みにヤッてませんよ。きょうだいだってば!
でもまぁメリカはカナちゃんのおっぱいサイズ把握済みだし、カナはカナでメリカの下着の柄だのお風呂でどこから身体洗い始めるだの、なんか微妙なことばっかりまるで普通のこととして把握しているので周囲と兄ちゃんの疑惑はつきません。あらあら。

「えっ、でも私、アメリカのちんちんのサイズとか知らないよ?」
「キミは真顔でなに言ってるんだい!?知らなくていいよ!!せめて伏字で!!!」

そうだね、知らなくていいよね。別に小さいから言いたくないとかそういうことじゃないんだぞ!ないんだったら!!

あとはやっぱり互いに恋人が出来たら紹介などします。
ママやパパにはいえなくてもきょうだいには言えるよね。家も近いしね。
カナちゃんはメリカの恋人に注文はつけません。あとカナダ人なのでメリカの恋人の女の子がアメリカ人の場合は総じて好印象を与えられるという特技(?)があります。
逆にメリカはカナちゃんの恋人の品定めに余念がありません。まぁしたところでさらに踏み込んで別れろだのなんだのいうことはないんですが、とりあえず恋人が出来たら一回はデートの待ち合わせ場所まで着いていくくらいはするとおもいます。因みに手くらいは繋いでいちゃいちゃしながら(本人達にはそれが普通)歩いてくと思う。‥‥で、あとからパパやママにいろいろ聞かれて辟易してるんだと思います。
しかしそんな恋人がいる期間も仲良しきょうだいは仲良し過ぎるきょうだいで、一度は二度や十度や二十度くらいはそれが原因で別れてると思います。
本人達はきょとーん。
そのあとしょぼーん。
パパは苦笑い、ママはというとオロオロしたあとで

「ほ、ほらっ。今日は特製のスコーンいっぱい焼いてきたからな!遠慮とかいらないから食べて元気出‥‥」
「元気!元気だようんすごく元気でたこの瞬間元気でた!大丈夫だから心配しないでいいからとりあえずそれはフランスにでもあげたらいいんじゃないかな?!」

頑張れ兄ちゃん。(二度目)




結論:新大陸家族大好き。頑張れ兄ちゃん。(三度目)

  

■消し炭でもごはんはごはん(新大陸家族)

兄ちゃんはごはん残しちゃ駄目だよ!ってちびカナさんを躾けていればいいと思います。
おやつ食べ過ぎてごはん食べきれなかったら、懇々と諭します。諭した後で、ぎゅってして許してあげて、次はちゃんと食べなさいって言うよ!兄ちゃんは残ったごはんを食べるのはしないかな‥‥。世のお母さんはよくそれで太っちゃうそうな。なので兄ちゃんのナイスバディのためにお残しを食べるのはしません。代わりに、お庭に住んでる小さい生き物に残りが出ないようにあげちゃいます。残りが出るとコヨーテだとかジャッカルとか大中型の肉食動物がおうちに迫って危険‥‥って既に大型肉食動物がおうちにいましたねクマ二郎さん。

因みにイギの場合は、ほら。メリカ残すことなさそうだし。
カナが一緒に住みだしてからも、メリカがこっそり食べてあげるとかしてればいいし。でもまぁ‥‥イギの料理だから‥‥。

「お前にカナを預けるのはまぁ、仕方がないと諦めてやるよ。だがなぁ!兄さんはカナのごはんだけが心配です!」
「ばーか、もっといいモン食わせてやるっつの」
「無理だよねそれ絶対無理だよね?!!!」

イギのほうがちょっとお金持ちだしいい食材だって手に入るかもしれないけれど、だってイギだから。の一言ですべてが無に帰す兄ちゃんの無念‥‥。

「カナ‥‥。ごはんの神様には俺が怒られてあげるから、食べられないと思ったら、食べないように。」
「‥‥?はぁい。」

しかし良い子のカナさんは、そんなイギの料理もメイプルシロップをかければ食べられないこともないと気がつき、頑張ってイギの料理を食べるのでした。

メイプルシロップかけると(どんな料理でも)美味しいよ!