2.きょうの料理ウルトラビギナーズ
講師:イギリス
ゲスト:フランス、日本
「またかよ!!」
「落ち着いてくださいフランスさん、これはいい機会です」
「何の」
「イギリスさんも自ら『ビギナーズ』を担当されるということは、彼なりに初歩から少しずつ学ぼうとしている証でしょう。講師の肩書きは彼らしいツンデレ発動ということで(無理やり)納得するとして、つまり、ここでイギリスさんにほんの僅かでも料理の基本を覚えさせることが出来ればあのクソ不味い‥‥失礼、非常にユニークで個性的な料理も多少なりとマシに‥‥いえいえ、ソフィスティケートされた味になるかもしれません。ね?」
「うまく八ツ橋にくるんだな」
「大体フランスさん、貴方がイギリスさんの小さい頃に甘やかして料理作ってあげてたから彼あんな料理下手になっちゃったんじゃないですか。責任とって下さい、責任。認知してください。」
「う、そ、それは‥‥ッ、何だよ、今日は押しが強いな日本」
「私もこの繊細な味覚の存亡がかかってますから。‥‥最近うちの家では小麦の高騰でカップ○ードルが一斉値上げしまして、イギリスさんの御宅で会議があるたび持って行く経費が嵩んでるんです」
「な、お前持ち込みしてたのかよ、ズルイぞ!」
「年寄りは食べ慣れたものが食べたいんです」
「年寄りが塩分高げなカップ麺でいいのかよ」
「日本の技術を甘く見ないでください、糖分だろうと塩分だろうと調整などお手の物です。あ、フランスさん近頃うちでダイエット用のこんにゃくヌードルを開発したのですが、輸入しませんか?」
「あ、それは興味ある‥‥じゃなくてー」
「それにフランスさん、今はまだいいんですよ」
「え、何が」
「今でしたら、まだせいぜいが会議の間に少しイギリスさんのお屋敷に数日お邪魔する程度です。しかし、4年後には何が控えているとお思いですか」
「え?‥‥って、あ」
「オリンピックですよ、ロンドンオリンピック。毎日毎日毎日イギリス料理で自国の選手のモチベーションを開幕前から下げてもいいんですか?」
「それは‥‥!!」
「ですから。ですから、今なのです。今!今日この日に!少しでもイギリスさんの崩壊気味の味覚を‥‥もとい、大らかな味覚を基本を覚えていただくことにより一般的な基準に近づける必要があるのです!違いますかフランスさん?!」
「‥‥そうだよ、そうだよ日本!違わないぜ!やるしかないんだよな、例えあの大雑把過ぎる料理を改善するなんて限りなく不可能に近かろうともやるしかないよな!不可能の文字はフランス語にはないんだよ!!」
「行きましょうフランスさん!!出陣です!!」
「おう!!」
こうしてゲストの一人と講師が100年戦争の続きをしている間に、輝いた笑顔のおじいちゃん(※しかし見た目は若い)による「初めてさんにも簡単!ギリシャ料理入門・お手軽ムサカ(巨大化しない)」は無事収録を終えました。
まだ続くよ!→シェンロンもびっくり