「一馬〜v」
「‥‥んあ?何、英士。」
「一馬。5月20日は何の日か覚えてる?」
「は?」
「覚えてる?」
「あ‥‥、えー、っと‥‥?」
「覚えてないの?」
「あー‥‥。」
「覚えてないんだね‥‥。」
「え、ちょ、ちょっと、えーし?英」
「ふ‥‥、いいんだよ俺ばっかり浮れてたんだね、いやいいんだよちっとも一馬のせいじゃないんだから俺のせいだよねこんな些細なこと普通覚えてないよまぁ俺の一馬への想いは普通なんてものじゃ測れないくらいに
偉大
にして
崇高
なものだから世紀の大イヴェントとして覚えてるのは当然としてもまぁちょっとだけ傷ついちゃったけれどそれも一種の
愛の試練
と思えばそれはそれでいいかなって思っちゃうんだよね!どう思う?」
「え‥‥、どう思うって‥‥どう、かな?」
「ああ!みなまで言わなくてもいいんだよもう解ってるから一馬の俺への気持ちが言葉にならないくらいに溢れてるなんてコトはもう世界の定説レヴェル、真田受けって言えばやっぱり
郭真でしょ!YES!
っていうくらいの王道中の王道って解りきってることだものね言わなくても通じてるから!言わなくていいよ!」
「あ、いいのか。解った。」←解るなよ‥‥(笑)
「でね、一馬!でもでもやっぱりそこはホラ俺も聖人君子じゃないわけで言葉とか記憶とかっていうのは大切だと思うわけでやっぱり俺が覚えてることを一馬が覚えてくれてなかったっていうのは決して哀しいとか傷ついたとか
先立つ不幸をお許し下さい
とかそんなことまで思いはしたりしなかったりしたりだけれど結局はしないんだけどだってまだまだ一馬とアレもコレもあんなコトとか
あんなトコロにこんなモノ突っ込みたい
とかしたいって思ってることまだ全然試してないわけででもやっぱり哀しかったりしたわけで!」
「(英士ってしゃべるの早いよなぁ、肺活量あるんだろなぁ、風船膨らますの上手そう‥‥。)うん。で?」←もう話の内容は聞いていないらしい。
「この傷心は一馬が一緒にケーキとか食べてくれてつまるところ
一番最初にお祝いさせてくれたら
治まると思うんだよね。‥‥というわけで、一緒にケーキ食べない?」
「つまりはケーキを一緒に食べろと。ああ、いいぜ。(なんのお祝いか知らないけど)」
「(YES!)あ、でもね、実はケーキ。今日『壷屋』に行ったら一馬の好きないちご大福もチョコケーキも売切れだったんだ。で、今日はシードケーキなんだけどその上フォークも一つだけしかないから(っていうか一つしか持ってこなかったから)俺が食べさせてあげ‥‥、」
「ん?どうした二人とも。ケーキか?」
「あ。渋沢さん。」
「‥‥こんにちは。(何しにきやがったこの
なんちゃって中学生が‥‥!!
)」←通りがかっただけです。
「いや、なんか英士がケーキ食べさせてくれるって。」
「ふうん?なにか祝い事なのか?」
「あ、そういえばなんか先刻英士がそんなこと言ってたような‥‥。英士?」
「‥‥え?!ああ、まぁ‥‥。」
「そうなのか。まぁどんな祝いかは知らないが、良かったな。‥‥あ、そうだ。お祝いってことなら‥‥、」
「?」
「これ、あげようか。」
「‥‥!それは、」
「さっきたまたま『壷屋』の前を通ったら珍しく苺大福が残っていてな(因みに苺大福は店頭に出して30分ほどで売り切れる人気商品)、不破くんと一緒に食べようと思って買ったものの、さっきから探してるんだけど、居なくて‥‥。持って帰って一人で食べるのもなんだし、よかったら。」
「え、でも‥‥。」
「お祝いなんだろう?(なんのお祝いか知らないけど)」
「‥‥ありがとうございます。(なんのお祝いか知らないけど)」
「うん。‥‥えっと、なにか取り皿は‥‥」
「うーん‥‥。」
「‥‥まぁいいか。真田、口開けて。」
「は?‥‥ぅむ、」←手から口に直接放り込まれた
「美味しい?」←餌付けみたいで楽しいなぁと思ってる
「‥‥。(頷き頷き)」
「よかった。それじゃぁな。遅くならないうちに帰るんだぞ。あ、もう一つは郭にな。」
「‥‥‥‥。(頷き頷き)」
「‥‥あー。美味しかったー。やっぱ『壷屋』の苺大福美味しいよな。‥‥あれ?英士ー?ちょっと、お前なに泣いてんだよ。」
「‥‥(記念日一番にケーキで「あーんv」で
餌付け計画
が‥‥!)」←計画(笑)
「英士ー?あ、ほら、苺大福。渋沢さん行った後、英士『壷屋』に行ったんだなー。売り切れてたってことは、渋沢さんが最後に買ったのかな。」
「‥‥俺、要らないから。」
「え、でもせっかくくれたのに。にしても渋沢さんいいひとだよな、通りすがりにおやつくれるなんてさー。」←
餌付けされてる‥‥!!
「‥‥不破探して、上げてくるよ、もともとあの人不破にあげるつもりだったんでしょ。
敵の塩はうけないよ俺は。
」
「敵?‥‥あ、英士ー?」
「あれ?郭君、何処に行くの?苺大福持って。」
「杉原か‥‥。‥‥不破、探しに。」
「そう。‥‥あ、そうだ郭君?」
「‥‥?」
「
同じチームに
パサー
餌付け係はたくさん要らないからね。
」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」
郭英士、
第一
ゴールキーパー
餌付け係の座獲得を決意した記念日。
(『くれぐれもゴールキーピング練習用のロープを英士に渡さないように!』/選抜内回覧報告書より)
vol.19 get the lovely anniversary 〜一周年記念スペサル!1
end.(05.22/2002)
一周年記念に貰ったお祝い絵で、一馬がケーキを食べさせてもらっており、そこからこの話に。
一馬がケーキを食ってないところはつっこまない。
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